2011年1月4日火曜日

ヨーロッパの響き

遅ればせながら、あけましておめでとうございます!
なかなかブログの更新が出来ませんが、忙しいのかなぁと思って優しくお目こぼし頂きたいな~と都合良く考えております。

いきなりですが、ここ2~3年続けているヨーロッパの響き作り。
根本的に空気が違うので、同じ響きを作るのは不可能かもしれませんが・・・
日本のピアノも向こうへ運んでしばらくすると、日本にあった時とは全然違う響きになりますし、逆にsteinwayでも日本に持って来てしばらく経つと変わってしまします。
それでもヨーロッパにあるピアノの響きが出したいと思って、自分なりに試行錯誤して来ました。
そもそも何でそんな事を考えたかと言えば、ツィメルマンなどが連れて来るヨーロッパの一流の調律師の作る響きを聴いて感じたのが始まりです。彼らの作る響きは明らかに違います。聴いてる音が違うようなんですね。それでもヨーロッパのピアノとは違うんですが、イメージ的には向こうの響きがします。
彼らは普段は日本で仕事をしている訳ではないので、恐らくヨーロッパに居る時と同じような感覚で響きを作っていると思うんです。
でしたら日本のピアノを知っていて更に工夫出来れば、よりヨーロッパ的な響きを作る事が出来るかもしれない! 同じは無理としても少しでも近い響きが出せるかもしれない。
それから試行錯誤が始まりました。
技術的な事は書きませんが(個人的にゆっくりと。ただし飲みながら)去年の秋頃から、ようやくちょっとだけ成果が見えて来たような気がします。
今年は更に倍音を増やして完成度を高めたいと思っています。
これで良しが無い世界ですので、この仕事を続けている限り勉強は終わりませんけど・・
引退するまでに一度でも(出来れば何度でも)自分で完璧と思える一台を仕上げてみたいものです!!