tag:blogger.com,1999:blog-54712688256367270272024-02-09T00:45:08.961+09:00より美しい響きを目指して~調律徒然~ピアノ調律師・河野充のブログです。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comBlogger41125tag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-83914235665741976812017-07-19T18:34:00.000+09:002017-07-19T18:34:49.412+09:00ホントにそんな事言うんだ・・・定期的に伺っているR・Tちゃん宅。<br />
長らくお世話になっているK先生の門下生です。<br />
お伺いするようになったのは、K先生のご紹介です。<br />
「生徒のお家のピアノの調子が悪いらしいんだけど、見てあげてくれる?」<br />
「ヘイ、合点承知の助でやす!」<br />
ってな訳で伺う事になりました。<br />
<br />
調子が悪いというのは、鍵盤の戻りが悪く次の打鍵が出来ない状態。<br />
まあ、調律も酷かったのですが、鍵盤が戻らなければ、弾きにくいではなく弾けないと<br />
言うことですので、そりゃぁ文句も出ますよね。<br />
実際に見てみると、どうと言う事はなく普通に直せる状態です。<br />
ちょちょいのチョイで直すと、ビックリされて「え!それで直ったんですか?」<br />
聞かれました・・ハイ・・。<br />
逆にこちらがビックリです。<br />
「は?普通はこんなもんですが・・」と言うと、今まで来てもらってた調律師に、何度も<br />
直してくれる様に頼んでたそうです。<br />
「でも毎回直らなくて・・」<br />
それで困って先生に相談したんだそう。<br />
<br />
それまで頼んでらしたのは、地元の某楽器店の調律師。<br />
若めの女性だそうです。<br />
最後は上司だか先輩だかの男性調律師も一緒に来て、二人で直そうとしたのにダメだった<br />
そうです。<br />
何故直せない? その方が不思議・・<br />
で・・・最後にその調律師の彼女が言い放ったそうです。<br />
「ピアノと心が通じて無いから動かないんだと思います!」<br />
<br />
どしぇぇぇぇぇぇぇ!!!!<br />
調律師がそれを言うかぁぁぁぁ?????<br />
その言葉、そのまま彼女に返したい。<br />
「お前の心が通じて無いから直らないんだよ!」<br />
<br />
<br />
<br />mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-37994640006150504802014-08-30T20:42:00.000+09:002014-08-30T20:42:16.413+09:00突っ込みどころ満載!「蝶々夫人」プッチーニ作曲のオペラ「蝶々夫人」<br />
イタリアオペラだけではなく、あらゆるオペラの中で最も有名な演目の一つですね。<br />
<br />
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーンフルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団<br />
蝶々さんはミレッラ・フレーニ、ピンカートンはプラシド・ドミンゴ<br />
超豪華メンバーによるマダムバタフライです。<br />
カラヤンの指揮に関しては、賛否両論多々あると思いますが、個人的には事、オペラの演奏は文句なしだと思っています。<br />
何と言ってもカラヤンが振る時はソリストがスゴイ!<br />
カラヤンの人脈からでしょうが、一流どころが目白押しです。<br />
オーケストラも殆んどの場合ベルリンフィルかウィーンフィル。ウィーンフィルは元々シュターツオーパ(国立歌劇場)のオケですから上手いのは当然。ベルリンフィルは本来コンサートオーケストラですが、本当に上手いオケは何をやっても上手いって事で、オペラも呆れるほど上手い。<br />
<br />
このバタフライも演奏はめちゃ良いです。ドミンゴのピンカートンがいやらしいプレイボーイを憎々しく演じてます。<br />
演奏に関しては突っ込みどころは無いんですが、問題は見た目!<br />
結局は演出の問題なんですが(演出家の名前は伏せますが・・)、これ1974年の演奏なんです。<br />
今から40年前。<br />
現在と違って、当時はまだまだ日本文化はヨーロッパで一般には知られていなかった時代。<br />
作曲は1900年頃、19世紀後半の長崎を舞台にした、日本人が主役の唯一の作品。<br />
台本、曲共に当時のヨーロッパにおける日本理解度からすると、かなりリアルな作品となっています。但しそれはあくまで作品の完成度であって、演出家が日本を知らなければ、日本人からすればオイオイの突っ込みどころ満載となってしまいます。<br />
最近になってやっと無くなって来たようですが、以前はどう見ても中国だろって舞台がまかり通っていました。このカラヤンのDVD、セットはそこまで酷くはありませんが、人物がヒドイ!それこそ見た瞬間、爆笑もんです!!<br />
<br />
着物は白無垢です。何も柄がありません。いや~、それじゃ死に装束だろって感じです。<br />
それに衿がやたら開いています。完全にドレスの着方!帯の位置も随分と高いし、誰か着付けを教えてやってくれ~!<br />
でも、こんなのは序の口!<br />
何と言っても一番の突っ込みどころはメイクです。<br />
ただでさえ思いっきり外人顔が、日本髪のカツラに可笑しな着付けの死に装束です。そこにダメ押しのメイク!ほとんどホラーです。<br />
顔の部分だけで、アゴのラインから後ろ、首はノーメイク。顔だけ真っ白!!!!頬紅も無し。<br />
真っ白いお面を被ってるようなもんです。<br />
しかも日本人役は男も女も、全員が真っ白。<br />
蝶々さんの嫁入りの場面では、親戚全員が顔だけ真っ白!<br />
これは怖い!!<br />
絶対に芸者さんか舞妓さんと間違えてます。演出家は当時の日本人は男も含め、みんな真っ白だと思っていたのでしょうか??<br />
いや~、日本国民全員が顔だけ真っ白だったら、完全にホラーですよね。そんな国に住みたくないです・・・<br />
<br />
他にもピンカートンと蝶々さんの初夜が庭の草むらの上だったり・・・<br />
<br />
これでもかよって程、笑かしてくれます!<br />
演奏は本当に素晴らしいんですが・・・集中出来ません(笑)<br />
機会があれば必見ですよ。<br />
<br />
<br />mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-48500016483162514902014-08-27T12:23:00.000+09:002014-08-27T12:23:27.614+09:00都市伝説?ホロヴィッツのピアノウラディミール・ホロヴィッツ。<br />
言わずと知れた歴史に残る大ピアニストです。<br />
<br />
二十歳の時には、すでに200曲のレパートリーがあったとか。<br />
気難しくてワガママで、変人に近いような・・・<br />
それも全て許されてしまうような、本物の天才です。<br />
そんなホロヴィッツですから、エピソードには事欠きません。<br />
ピアノに関しても、好みがはっきりしていました。気に入ったピアノしか弾かないのは有名な話。<br />
<br />
特に知られているのが、ニューヨークスタインウェイCD75。<br />
ホロヴィッツが最も気に入っていた楽器です。<br />
以前、ホロヴィッツのピアノとして日本中を回って展示されたことがありました。試弾可能だったので、実際に触った事のある方もあるでしょう。<br />
これはCD75ではなくCD503.確かにホロヴィッツが弾いていましたが、CD75はどは気に入っていなかったようです。<br />
余談ですがCD75のCDの意味は、ニューヨークスタインウェイの貸し出しピアノで、Cはコンサート、DはD型、フルコンサートと言う事です。数字はランダムに付けられているので、年数や順番には関係ありません。CB75であれば貸し出し用のB型75番です。<br />
<br />
CD75、製造番号156975、1912年製です。<br />
う~ん、良い時代ですねー!<br />
この楽器、とにかく鳴ります!信じられない程鳴ります。<br />
あんなピアノは聴いた事がありません。現在の鳴らないピアノ、たとえスタインウェイでもです。それしか聴いた事のない人には、衝撃でしょう。ピアノと言う楽器の認識が変わってしまうかもしれない程です。<br />
<br />
<br />
<br />
ホロヴィッツ二回目の来日、1986年の事です。<br />
1983年の初来日時、ボロボロの演奏で某有名評論家に「ヒビの入った骨董品」と酷評された後、復活して素晴らしい演奏をした時です。初来日時の話は色々ありますが、今回は省きます。あしからず。<br />
で、この時に宿泊していたキャピタル東急にそのピアノはありました。<br />
何故他人のピアノを弾く事のないホロヴィッツが、そのピアノを弾いたのかはこれまた省きますが、ホロヴィッツはこのピアノを大層気に入って、2時間も弾いていたそうです。<br />
1887年製のニューヨークスタインウェイ、ローズウッド塗装です。<br />
この頃は今のスタインウェイと若干構造が違います。弦の張り方、フレームの形など。<br />
このピアノを間近で見る機会がありました。持ち主のTさんとお話しさせて頂き、色々と参考になりました。Tさんは同じ調律師の先輩です。<br />
<br />
このスタインウェイは、あのカーネギーホールに実際に置いてあったピアノです。ラフマニノフやパデレフスキー等、往年の大ピアニスト達が弾いてきた楽器です。<br />
アメリカでオーバーホールして最終調整はフランツ・モアさんが担当しました。フランツ・モアさんはニューヨークスタインウェイのトップ調律師だった人です。ルービンシュタインなども担当していましたが、ホロヴィッツの専属調律師として有名です。ホロヴィッツに「フランツ無しではコンサートはやらない」とまで言わしめた調律師です。<br />
Tさんはフランツさんとお友達だそうで、この1887年のスタインウェイに「ホロヴィッツと同じタッチを作ってくれ」とお願いしたそうです。<br />
音程や音色と同じように、タッチも時間の経過や使用で変化はしますが、Tさんはフランツさんの作ったタッチを忠実になぞっているそうです。つまりこの楽器のタッチはホロヴィッツが弾いていたピアノと同じ状態を保っていると言う事になります。<br />
<br />
ホロヴィッツのタッチの調整にも色々と言われている事があります。<br />
ハンマーストローク(ハンマー、弦を叩く丸いフェルトです。それが鍵盤を押す前の静止状態から弦を叩くまで動く距離の事)が通常の半分しかないとか。<br />
実際はごく普通の寸法でした。<br />
専門的には若干特徴的な調整はあるにせよ、特別な事はありません。<br />
但し、本当に上手いピアニストでないと弾けないかもしれません。今の単純に弾きやすいタッチとは全く違います。物理的に弾きにくいのは論外ですが、本当に弾きやすいタッチを理解していないピアニストには、相当弾きづらいタッチです。<br />
意味が分かりづらいかもしれませんが、ここでそれを説明するのは難しいので、またまたあしからずです。<br />
<br />
ホロヴィッツのタッチ。都市伝説になっているんですね~。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-84821960106217292332014-08-26T16:22:00.000+09:002014-08-26T16:22:28.027+09:00ニューヨーク行きまらず!お久しぶりです!<br />
とりあえず、元気に生きています。<br />
<br />
いきなり偉そうですが、私にはただ一人の弟子がいます。<br />
こ奴がこれまた偉そうに、ニューヨークに留学しておりました。<br />
その小僧が先日、完全帰国しまして。<br />
ヤツが帰国する前に、視察と称してちょっくらNYへ行って来ようと思っていたのですが、訳あってお流れになってしまいました。<br />
<br />
実はオイラ、アメリカ大陸に上陸した経験がありません。<br />
若かりし頃、まぁ今でも若いんですが、グァムには行った事があります。<br />
ヨーロッパには何度も行っているのですが、アメリカには縁が無かったのですね。<br />
でも考えてみたら、NYにはメトロポリタンがあるじゃないですか!!<br />
カーネギーホールで演奏会。<br />
オペラハウス。<br />
それに、何と言ってもSTEINWAY&SONSの本社があるんですよ!<br />
これは逆に行かない理由が見つからない。<br />
ライヴハウスでバーボン片手に本場のジャズも良いですよね。<br />
Tボーンステーキも食べたいし・・・<br />
<br />
そして、あわよくばNY-STEINWAYを仕入れて来ようかと!<br />
小僧からは勿論、他にも留学していた知り合いから情報を仕入れて、すっかりその気になっていました。<br />
<br />
オイラのクレジットカードはANAのカードです。<br />
フライトだけではなく、普段の買い物なんかの支払いもほとんどカードを使っています。<br />
その甲斐あってマイレージが結構溜まっています。<br />
春は仕事が詰まっていて無理だったので、6月に予定していました。NYまでの料金を調べたら、<br />
エコノミー=13万円<br />
ビジネス=43万から<br />
そしてファーストは何と210万から!!!<br />
なんでファーストになるといきなり桁が違うんじゃ!!<br />
こんな金額じゃ、自腹で乗る事は絶対にない。だったらここはファーストクラスで行こうじゃありませんか。まぁ、当然そうなりますよね?<br />
マイレージは世界1周出来る位は楽勝で溜まっているので、充分ファーストに乗れます。<br />
水道光熱費までカード払いにして、せっせと溜めたお陰です。<br />
ところが・・・<br />
4月だってのに、6月の予約はすべて一杯!<br />
ファーストどころかビジネスやエコノミーまで一杯。<br />
直接ANAに電話してお願いしてみました。<br />
直行便はやはり一杯です。<br />
マイレージクラブのお姉さんが、親切に調べてくれました。<br />
行きはANAでシカゴまで飛んで、ユナイテッドでJFKではなく、NY郊外のニューアーク行き。<br />
帰りは同じくニューアークからユナイテッドでバンクーバー。そこからエアーカナダで成田。しかもトランジットが3時間弱。ユナイテッドはしょっちゅう送れるって聞くし、エアーカナダは評判が芳しくない。しかも距離がかさむので、ビジネスでも直行のファーストと同じマイレージが必要って・・<br />
<br />
マイレージで取れる席数がそんなに多くないって事なんでしょうね。<br />
自腹で行こうかとも考えましたが、まさか二泊三日と言う訳にもいかず、最低でも一週間は欲しい。<br />
そうすると、その間は当然仕事が出来ないのですから、イコール収入はゼロ。そこまでしてもって事で、今回は残念ですが諦めることに・・・<br />
代わりと言っちゃ何ですが、来週北海道に行って来ます。これはしっかりマイレージで取れました。<br />
たった二泊ですが、美味しい物食べて楽しんで来まーす!mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-40292764635342776412012-05-03T16:26:00.000+09:002012-05-20T13:56:29.773+09:00行って来ました、検察庁!東京地方検察庁立川支部へ行って来ました。<br />
前回、ブログに書いた火事の件で、警察ではなく検察庁に呼ばれました。<br />
消火した部屋の住人が、自分で火を点けたと認めたので、放火と言う事で起訴となった訳です。<br />
<br />
両方の火事を消し止めたオイラが、最も有力な証言者と言う事になるそうです。<br />
2時間近く、検察官に話を聞かれて、それがそのまま調書となりました。<br />
二回目の通報者であるRちゃんの事も「失礼ながら、どういった御関係ですか?」と聞かれて、<br />
「友人です。いや、正確に言えば飲み仲間でしょうか」と答えたら、調書にはしっかり「飲み仲間」<br />
と書かれていました。普通は友人で良いだろと思うのですが・・・<br />
<br />
細かい事は一々書きませんが、この時思ったのは「コワイな~」と言う事です。<br />
検察官の仕事は、起訴された犯人の有罪を証明する事ですから、証人、つまりオイラですが、<br />
オイラの喋った事で、時々入る世間話のような会話でも、少しでも有効な発言は絶対に聞き逃さないで、調書に加えてしまいます。<br />
<br />
オイラの喋った内容次第で、裁判の時、裁判官や陪審員の犯人に対する心証が変わってしまう可能性があると言う事です。<br />
最後に、犯人に対する気持ちや、希望する量刑まで聞かれました。<br />
オイラとしては、犯人とは知り合いでもありませんし、もう同じ部屋に戻る事もないでしょうから、<br />
これと言った気持ちは、正直ありません。<br />
でも検察側としては、そうじゃないんです。<br />
無罪となって、また社会に出て来れば、勿論再犯の可能性はある訳です。<br />
で、「それは困りますねぇ」と答えれば、重い量刑を望みますとなってしまう訳です。<br />
うっわ~~~、こぇ~~~~~!!!!!<br />
<br />
犯人は、素直に認めているそうですが、もし裁判でいきなり無罪とかを主張し出したら、<br />
オイラは証人として、裁判所で証言しなきゃならなくなりますもんね。<br />
それは、絶対に避けたい。<br />
犯人さん、お願いだから、素直に犯行を認めて下さいね!<br />
<br />
<br />
言葉って便利な物ですが、言葉だけでは、何も伝わらない事もある不完全な物です。<br />
でも、使いようによっては、人の一生を左右してしまう可能性もある、怖い物である事を<br />
実感した日になりました。<br />
<br />mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-33659442313421216272012-04-21T13:15:00.000+09:002012-05-20T13:18:20.634+09:00人命救助??久々の更新です。<br />
<br />
先日の日曜、事件がありました。 <br />
ある意味、人命救助です。 <br />
<br />
その日は、友人のRちゃんと五日市のギャラリーに出掛けました。 <br />
五日市駅近くの、オイラお気に入りのうどんやで飲んで(車だったのでオイラはノンアルコール) <br />
ギャラリー見学。 <br />
ここは無料なんです。しかも本物が沢山!! <br />
マイナーですが、めちゃお勧めです! <br />
<br />
その後、腹ごなしに散歩して、馬を見て帰って来た訳です。 <br />
6時頃でしょうか? <br />
一旦、車を置きに部屋に戻って、チャリでいつもの千成寿司へ。 <br />
Rちゃんの部屋の下にチャリを置かせてもらって、そこから千成までは徒歩2分。 <br />
Rちゃんはこの時、近所の銭湯に行っていました。(Rちゃんは銭湯好きです) <br />
<br />
さて、いざ出陣と、さっそうとチャリを降りて歩き出した時です。 <br />
隣のアパートの2階から「お願いしま~~~す!」との叫び声が。 <br />
最初は、新手の新聞の勧誘かと思いましたが、やけに切羽詰まった感じの叫び声です。 <br />
どうしたんかいな?と2階を見上げると、玄関の扉が開いていて、部屋の中からオレンジ色の <br />
炎が!! <br />
うわ!火事じゃん!!!! <br />
慌てて階段を駆け上がるオイラ。 <br />
隣に住んいる女性が「今119番しましたから」との事。 <br />
部屋の住人は50代位のおっさん。 <br />
二人ともパニクってます。 <br />
部屋は煙が充満していて霞んでいます。 <br />
とにかく何とかしなきゃイカン! <br />
「ここを動くな!」と二人に叫んで、部屋に突入しました。 <br />
電灯が消えていましたが、炎で明るい。 <br />
1メートルくらいの高さの炎が上がっていました。 <br />
嬉しくない明るさですが・・・ <br />
<br />
台所の水道を捻ったのは良いのですが、バケツがない! <br />
側にあったのは、食器を洗った時に使うトレイのみです。 <br />
とりあえず、トレイに水を溜めて炎にぶっかけました。7~8回掛けたでしょうか。 <br />
何とか火は消えましたが、オイラは靴下ビショビショ・・・ <br />
そうこうするうちに、消防車が到着です。 <br />
遅せ~よ!と心の中で叫びましたが、ぐっと堪えて大人の対応です。 <br />
色々話を聞かれました。 <br />
とにかく、怪我人もなくて良かったかなと。 <br />
でも、この時不思議に思ったのは、こたつの上のコンロが燃えていたんですが、 <br />
コンロの上に鍋が乗っていなかったんですよね。 <br />
紙が燃えたような感じでした。 <br />
ま、それは消防と警察が、現場検証をするので黙っていましたが。 <br />
<br />
その後、千成で一杯やっている時です。 <br />
待ち合わせしていたRちゃんがやって来ました。 <br />
銭湯から帰った時、隣で火事ですから消防車が何台も来てる訳です。 <br />
そりゃ、びっくりしますやね。 <br />
「どうしたんですか?」って聞いたら、「もう大丈夫です」って言われたそうです。 <br />
千成の扉をガラっと開けたRちゃんが、真剣な顔で「ちょっと変だから一緒に来て!」 <br />
もう鎮火したって言われた部屋の窓から、炎みたいなのが見えると言うんです。 <br />
慌てて駆けて行きました。 <br />
2階に駆け上がって、ドアを開けると、窓の下の布団が燃えています!!! <br />
しかも、カーテンに燃え移っているし! <br />
またもや、トレイで消火です。 <br />
2階から下にいるRちゃんに「119番して」って叫びました。 <br />
後1分遅ければ、カーテンから天井に燃え移っていたかもしれません。 <br />
住人のおっさんはどこじゃいと部屋を見回すと、ベッドで爆睡! <br />
さすがにキレました。 <br />
トレイで思いっきりケツをぶったたいて「アンタ何をしてるんだ!!!」って叫んじゃいました。 <br />
<br />
消防車が到着して、同じ人に説明して・・・・ <br />
この住人、睡眠薬を飲んで、自ら火を点けたようです。 <br />
完全に自殺ですね。 <br />
でも火点けはイカンでしょ。 <br />
<br />
Rちゃんは恐怖で震えて泣き出すし、迷惑掛け過ぎ! <br />
勿論、優しく抱きしめたのは言うまでもありません。 <br />
<br />
<br />
その後、千成で「今日は飲むぜ!」となったのは当然ですが・・・ <br />
翌日、鼻がムズムズするので、ティッシュを丸めて鼻をホジホジしたら、 <br />
ティッシュが真っ黒になっていました・・・mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-75661142536402394492011-09-28T17:19:00.000+09:002012-05-20T13:59:17.402+09:00スイカが・・・今日も3時起きでいつものスタジオへ。<br />
ちなみに、今週は日曜まで毎日3時~4時起き!<br />
ゆっくり飲んでいられないじゃん!!!<br />
何て呑気な事言ってる場合じゃない!<br />
<br />
今朝は中央線~大江戸線。<br />
その後大江戸線~京王線。京王線~バスと午前中だけでも何度も乗換。<br />
スイカを一々財布に仕舞うのが面倒なので、ズボンのポケットに入れていました。<br />
携帯と一緒に入れていたのがいけなかった・・・<br />
仕事が終わって京王線中河原駅に到着、改札を入ろうとしたら「オヤ?」<br />
スイカがありません!!<br />
他のポケットにも財布にも、カバンの中にも!<br />
うぉ~~、もしかして落とした???<br />
<br />
今歩いて来たコースを慌てて戻りましたが、どこにも見当たりませんでした。<br />
誰かに拾われたのか、風で飛んでしまったのか・・・?<br />
しかも! 今朝チャージしたばかりで19000円も入っていたのに!!!!!!<br />
トホホホ・・・・<br />
<br />
明日も早いけど、これからヤケ酒飲みに行って来ま~す。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-70844910747943036172011-09-18T16:52:00.000+09:002011-09-18T16:52:09.982+09:00矢野顕子さん~レコーディング~先日、矢野顕子さんのレコーディングがありました。<br />
小田急線の某駅近くのスタジオ。<br />
有名なスタジオですが、ここにはちょっと面白いピアノがあります。<br />
ま、それが売りでもあるんでしょうけどね。<br />
<br />
2台あるのですが、そのうちの1台はベーゼンドルファーのモデル290インペリアルです。<br />
鍵盤が97鍵あるフルコンサートよりデカイピアノです。<br />
奥行き290㎝。普通のフルコンサートは275㎝です。<br />
15㎝って言うと少しの差だと思いますが、ピアノで15㎝の違いはかなり大きな差になります。<br />
見た眼も全然違って来ますからね。<br />
以前のこのスタジオでジャズピアニストの島健さんと矢野さんのコラボのレコーディングの時には、矢野さんはこのベーゼンを弾かれました。<br />
島健さんが「どっちでも好きな方を弾いて下さい」って言ったんですね。<br />
矢野さんは「う~ん、私こっちにする~」ってベーゼンを選びました。<br />
<br />
今回もベーゼンかなと思いきや、スタインウェイを弾くとの連絡が!<br />
ここのスタインウェイ、普通にあるハンブルクのスタインウェイではありません。<br />
まだまだ日本では珍しいニューヨークスタインウェイです。<br />
ただし、アクション(中の鍵盤から弦を叩くまでのメカニック)はハンブルク製に換えてあります。<br />
ニューヨークのアクションはかなり癖があるので、弾きなれていないと、まずコントロール出来ません。初めて弾いて何とか出来る程ヤワな相手ではないんです。<br />
しかし本体のボディはしっかりニューヨークです。<br />
<br />
調律に入って、まず音を出してみると・・・あれ? ニューヨークの音がしない・・・<br />
かと言ってハンブルクの音って感じでもありません。<br />
以前にも書いた事がありますが、スタインウェイを始めとする海外のピアノには、良くも悪くもはっきりとした個性があります。<br />
そこをきちんと理解して、そう言う調律をしないとその個性を発揮出来ません。<br />
しかもこのスタジオは数少ないニューヨーク製です。<br />
ハンブルクに比べても更に個性の強いピアノです。<br />
ハンブルクスタインウェイをやり慣れた調律師でも、ニューヨークは敬遠する人が多いんです。<br />
<br />
調律そのものはしっかりとやっているようです。<br />
技術的には問題無いのでしょうが、ニューヨークスタインウェイの発音を理解していないだけなのでしょう。<br />
めったに無いピアノなので、当然なのかもしれません。<br />
しっかりと調律し直せば、ちゃんとニューヨークの音色に戻せます。<br />
<br />
この日は矢野さんのピアノ&ヴォーカルにタブラン(ダブラン?)のコラボ。<br />
コンガと鼓の合いの子のような感じの打楽器です。<br />
年末発売の「yanokami」のアルバムの1曲だそうです。<br />
矢野さん、調子が良かったんでしょうか?<br />
3テイク目でOKが出ました。<br />
タブラン奏者の方(すみませ~ん、お名前が・・・・皆さん、アルバムを買って確認して下さいね!)は早々に終了です。<br />
矢野顕子さん、ふわぁ~としたイメージを持っている方が多いかもしれませんが、実はかなり芯は強いんですよ(って感じてます)。<br />
ピアノにもかなり厳しいです!<br />
調律が終わってからのチェックも相当なもんです!<br />
クラシックのピアニストでもそうですが、楽器にウルサイって言う事は、裏を返せば演奏に厳しいと言う事です。ピアノの状態云々で、演奏が変わってしまうのですから、自分の演奏に責任を持つからには、ピアノのコンデションに気を使うのは当然です。<br />
そう言う意味で、本当のプロフェッショナルだと言う事です。<br />
<br />
以前、銀座の某スタジオでの出来事です。<br />
調律が終わって、チェック中に「う~ん、この音が気になるのよねぇ~」<br />
「え?そうですか?」<br />
「うん、生音だと問題ないんだけど、ヘッドフォンすると気になるの」<br />
はぁ~~????<br />
<br />
レコーディングは当然マイクを通した音を録音します。<br />
そのマイクからの音がヘッドフォンから聞こえてくるんです。<br />
「すみません、ヘッドフォンをお借りして良いですか?」<br />
「良いわよ、宜しくね」<br />
<br />
ヘッドフォンを掛けて音色の調整をしたのは初めての経験です。<br />
そこまで言うか・・・<br />
矢野顕子、恐るべし・・・・・mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-17883304979246996032011-09-13T15:23:00.000+09:002011-09-13T15:23:59.074+09:00秩父の演奏会毎年恒例の秩父は皆野町での演奏会。<br />
先週、行って来ました!台風の中・・・<br />
<br />
本番は日曜日ですが、リハの入りが9時って言う有り得ないタイムスケジュールです。<br />
お寝坊さんの音楽関係者には信じられない時間です!<br />
で、調律は何時するんじゃろ?<br />
公立のホールは9時開館が常識。それより早く開けてくれるなんて事はまず考えられません。<br />
ところがどっこい、この皆野町文化会館は6時に開けてくれちゃいます!!<br />
つまり調律は6時入り!!!<br />
始発に乗っても到底間に合いません。<br />
かと言って車で行くのはNG。打ち上げで飲めなくなっちまう・・<br />
ではどうしたら?<br />
前乗りです。前日に行ってお泊りです。<br />
秩父ってホテルが殆んど無いんですよね~。<br />
駅近に1軒。部屋は広くないけど、対応も問題無し。但し料金が高い!<br />
競争相手が居ないせいでしょうか?<br />
麻布や六本木と同じような値段してる。でも他に無いんだよなぁ~~。<br />
<br />
ところで、どうして今回はそのホテルに泊まったかと言うと・・<br />
近くにどうしても行きたい店を見つけたから!<br />
秩父名物(らしい・・・)、豚肉味噌漬け丼の店。<br />
しかも炭火焼。<br />
石ちゃんも食べに行って「まいう~~!」。<br />
夜はここで一杯やろうと言う計画で。<br />
<br />
夕方ホテルにチェックイン、その後ゆっくりと味噌焼きをアテに秩父の地酒をやっつけようと、ホクホクの予定でした。<br />
とぉころが・・・・・・・・・・台風って、おいおい・・<br />
いつもの「ふじい整骨院」でモミモミしてもらって、体調も万全。<br />
いざ出発と勇んで国分寺駅まで行ったら、西武特急「秩父」号が運休!<br />
ま、正確に言うと飯能止まり。<br />
げげげ!<br />
でも駅員ちゃんが言うには「次の特急は予定通り運行予定です」。<br />
でも保証は出来ませんだとよ!<br />
いずれにしても、行かないと明日の仕事がパー。<br />
とにかく行くしかない。<br />
結果的にはすんなり行けたんですけどね。<br />
<br />
ホテルで一服して、雨の中、気合いを入れて豚味噌だぁ~とホテルを出ました。<br />
目指す店はすぐに見つかり、「よし!食うぞ!」と近づいて行くと、目に飛び込んで来たのは「本日の営業は終了しました」の看板!!!!<br />
がびぃ~~~~ん!!!!!!<br />
台風ごときで、店閉めるんじゃねぇ~~~~!!!!!!!!!!!!<br />
思わず、店の入り口に犬のウンチでも置いて来てやろうかとも考えましたが、そこは大人の対応で、渋々引き返して来たオイラ・・・<br />
海鮮居酒屋はありましたが、秩父の山の中で海鮮を食べる気にもならず、コンビニでビールとワインと地酒とつまみを買って、ホテルで一人寂しくチビチビやったのでした。<br />
<br />
翌日の本番はつつがなく終わり・・って、ホントはピアノがとんでもない事になっていて、修復不能。<br />
部品交換しか方法がないので、とにかく何とか誤魔化して納得してもらうしかありません。<br />
ま、地元の調律師が良かれと思ってやった事ですから、何か言うつもりもないんですけど・・<br />
<br />
打ち上げが終わって、西武秩父発の最終の特急に乗ろうと、駅まで行ったら・・またもや運休・・・<br />
人身事故の影響で特急は運休だって。但し各停は動いている。<br />
え~~~、ここから各停で帰るん???????<br />
イヤじゃぁ!<br />
仕事は問題なく行ったけど、最後にまたオチが着いた・・・<br />
来年は車で行こうかなぁ?<br />
誰か運転手してくれないかしらん?mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-51376073655112683642011-08-27T23:21:00.000+09:002011-08-27T23:21:10.886+09:00歌手~清水 那由多さん~バリトン歌手、清水義雄さん。<br />
<br />
私がこの仕事を始めて、最初にお伺いしたプロの音楽家です。<br />
奥様は有名なメゾソプラノ歌手の西明美さんです。<br />
あるキッカケでご自宅の調律を御依頼頂きました。<br />
今思うと、ホントに冷や汗もんです!<br />
あんな拙い調律でよくもまぁ・・・<br />
でも、何故か「音楽的な音色がする」と言って頂いて、それ以来ずっとお付き合いさせて頂く事になりました。<br />
<br />
まだまだ駆け出しのぺーぺーでしたから、経験もありませんし勿論、自信なんか全くありません。<br />
ただ、一流のプロの音楽家のお宅に伺っていると言う事が、大きな支えになっていました。<br />
今からすると「それが何?」ってな感じになるのですが、当時はそれ以外なぁ~~んも無い訳ですから・・・<br />
ま、ある意味恩人です、清水先生は。<br />
<br />
その清水義雄先生と西明美先生の一粒種が那由多(なゆた)くんです。<br />
やはり蛙の子は蛙。東京芸大の声楽科を出て、そのまま大学院に進みました。<br />
彼は日本人には珍しいバスなんです。<br />
男声はテノールとバスに別れると思ってる方が多いと思います。女性はソプラノとアルトですね。<br />
コーラスなんかはそう言うパート名になっている事がほとんどです。<br />
しかし、日本人で本当のバスの声を持っている人はすごく少ないんです。<br />
バスって言っても、ほとんどの人はバリトンです。簡単に言えば、テノールとバスの間ですね。<br />
本当のバスの声は、朗々と響く厚みや深みのあるとても魅力的な声です。<br />
<br />
その那由多くん。<br />
バス歌手として売り出し中です。<br />
来年にはモーツァルトの「フィガロの結婚」のフィガロ役が決まっているそうです。<br />
これは聴きに行かなくては!<br />
那由多くんがまだ幼稚園の頃、庭でお父さんの義雄先生とウルトラマンごっこの様な事をして遊んでいたのを今でも覚えています。<br />
立派になっちゃいましたね~。<br />
<br />
先日、御自宅に伺った時にお聞きしたんですが。<br />
明治製菓のチップチョップと言うチョコのお菓子があるのですが、皆さんご存じですか?<br />
エグザエルって言うグループの何とかさんって人が、おそまつくんの格好で踊ってるCMです。<br />
TVを視ない私は全然知らなかったんですが。<br />
そのCMで「甘くてしょっぱい」って歌っているのが那由多くんです。<br />
<a href="http://www.meiji.co.jp/gallery/cm/?rmd=recommendMovie&id=chipchop_osomatsu_30s_full">http://www.meiji.co.jp/gallery/cm/?rmd=recommendMovie&id=chipchop_osomatsu_30s_full</a><br />
<br />
仕事をさせて頂いたCMやドラマなどがTVで流れるのを視るのも、最初の頃は妙な感じでしたが、知り合いが、特に子供の頃から知っている那由多くんが歌っているCM。<br />
う~ん、なかなか良いもんですねぇ。<br />
今度、チップチョップ買ってみよっと(笑)<br />
<br />
<br />
<br />
mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-2272522099772432542011-08-16T17:54:00.000+09:002011-08-16T17:54:56.709+09:00東日本大震災支援チャリティーコンサート先日、千葉の本八幡にある市川市民文化会館で「響けいのち・平和 チャリティコンサートin千葉」と題した演奏会がありました。<br />
<br />
日本歌曲、オペレッタ、コーラス、オーケストラ、朗読と多彩なプログラム。<br />
東北の方々の被災がクローズアップされる事が多いようですが、銚子や旭など千葉県でも大きな被害が出ています。<br />
今回のコンサートの収益は、千葉の被災された方々へ届けられるそうです。<br />
以前からお世話になっている音楽家ユニオンのKさんからお話を頂いたのが7月後半だったでしょうか。「チャリティなのでまともにお支払いが出来ないのですが・・」と申し訳なさそうにお電話を頂きました。<br />
チャリティと言われれば「よっしゃぁ、そう言う事ならひと肌脱ぎしやしょう」となってしまいます。<br />
幸い予定もOKです。<br />
<br />
う~ん、これで何回目のチャリティだろ?<br />
金額に換算すると、恐らく30万円分位になると思いますが、自分に出来る事で少しでも役に立てれば嬉しいですもんね。<br />
口の悪い友達に言わせると「おめぇ、その分現金で寄付した方が良いんじゃない?」<br />
いや、そうかもしれんけどさ。現金は持ってないから・・・<br />
<br />
音楽関係者も色々チャリティコンサートと言う形で、支援をされてます。<br />
被災された方に比べれば、なんてことありませんから。<br />
これからも自分に出来る範囲で協力させて頂くつもりです。<br />
<br />
<br />
mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-18145351507822284792011-08-01T00:16:00.000+09:002011-08-01T00:16:51.946+09:00年に一度の保守点検~江古田BUDDY~先日、西武池袋線江古田駅前にあるライヴハウス「BUDDY」さんで、1年に1度の保守点検をやらせて頂きました。<br />
<br />
保守点検と言うのは、ホールなどで使われているピアノを年に一度ないし二度、タッチや音色をチェックして、最高の状態で使えるように1~2日掛けて調整する事です。<br />
当然、誰がどんな仕事をしたかによってピアノの状態はガラっと変わってしまいます。<br />
その結果として「あそこのピアノは良いよね」とか、「あそこはヒドイ音がする」とか評価されてしまいますから、責任は重大です。<br />
一般には調律師が表に出る事は稀ですから、結果そのホールのピアノが良いとか悪いと言う評価を受けてしまいます。<br />
<br />
ライヴハウスはホールとは違いますので、保守点検と言う形できちんとメンテナンスをしている所は大変珍しいケースです。<br />
その珍しいケースの一つが江古田のバディさんです。<br />
ピアノはヤマハのセミコン。結構年数は経っています。<br />
店長のTさんが、良く理解して頂いているので、こちらとしても大変仕事がやり易いです。<br />
私が行き出した頃は、タッチもばらついていて音量もそこそこでした。<br />
弦もしょっちゅう切れていました。<br />
<br />
完全にメンテナンスを任されてから少しづづ手を入れて、改善して行きました。<br />
今ではかなり良い状態を保っていると思いますし(個人的にはですが・・)、評判も上々のようです。<br />
あるピアニストからは「爆音」がするなんて意見も頂いていますが、爆音って・・・・(笑)<br />
今回も、鍵盤を全部はずしてスムーズに動くようにする所から始めて、弦を叩くハンマーと言う丸いフェルトの形を整えて、タッチを最初から作り直して最後に音色作りです。<br />
朝から夕方まで丸々一日掛けて仕上げました。<br />
<br />
それでも、一年もするとタッチのバラつきや音色のムラも出て来ます。<br />
勿論、少しづづ調整はしますが、やはり根本的な調整はどうしても必要です。<br />
<br />
今のクオリティを保つ為に、毎年保守点検と言う形でメンテナンスをさせて頂いています。<br />
バディのピアノは中々良いよって言われるように、これからもお手伝いが出来れば良いなと思っています。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-13488646332606550412011-07-26T11:07:00.000+09:002011-07-26T11:07:13.349+09:0088鍵のベーゼンドルファーベーゼンドルファー。<br />
<br />
ピアノ好きなら誰でも?知っているウィーンの名器です。<br />
以前にこのブログでも書いた97or92鍵、鍵盤のあるピアノです。<br />
そのベーゼンドルファー、今のフルコンは普通に88鍵になってしまいました。<br />
インペリアルと言う97鍵の機種は変わっていませんが、通常のコンサートグランドはモデルチェンジして92鍵から88鍵になっています。<br />
見た眼の形も変わりました。<br />
ヤマハが買収するちょっと前にチェンジしたらしいのですが・・・<br />
<br />
一般的なイメージとして「ベーゼンドルファーは鍵盤が多い」と思われています。<br />
確かに実際に使う事はまず無い鍵盤ですから、製造コストから見ても88鍵にするメリットは大きいのかもしれません。<br />
しかし、その為にフレームの形やリムの大きさまで、変更と言うより設計し直しですから大変だったと思うんですけどね。<br />
昔、アクション(鍵盤を押して弦を叩くまでのメカニック)のスプリングを変えて、逆に弾き難くなったって、ピアニストからクレームが出まくって苦労した経験があるメーカーですから、その辺は充分に考慮してるとは思いますが・・・<br />
他にも音色の問題とか材質とか色々ありますが、話がめちゃ長くなりそうなのでスルーさせて頂きます。<br />
<br />
スタインウェイが製造にコストを持ち込んだのが1980年頃の話。<br />
創業者のスタイウェイファミリーが口出ししなくなったのです。口出しと言うと良いイメージではありませんが、逆を言うと監視役がいなくなってしまったとも言えます。<br />
それから少しづつスタインウェイの品質が変わって行ってしまいました。<br />
<br />
ベーゼンドルファーは本来合板は使わないメーカーでした。<br />
合板を使いだしたのが何年前でしたっけ・・・<br />
良質の木が無くなって来たり、フェルトの質が落ちたり、コストの問題等で昔のようなピアノは作れなくなっています。<br />
ベーゼンドルファーもここまで来たかぁ・・・と思うと、何だかとても寂しい気持ちになりますね~。<br />
う~ん、残念です。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-64478777527691396582011-04-19T18:10:00.000+09:002011-04-19T18:10:55.451+09:00権龍模&干野宣大サロンコンサートinアンカー昨夜は仙川のアンカーヒアでヴァイオリンの権龍模(こん たつのり)さんとピアノの干野宣大(ほしの たかひろ)さんのデュオコンサートでした。<br />
仙川は桐朋学園のある町、小澤征爾さんなどが昔プラプラしていた所です。<br />
<br />
そんな仙川にあるレストラン、アンカーヒア。特に桐朋の学生にはお馴染の店。<br />
オイラも10数年前から行きつけの店です。殆んど半従業員みたいになっています。<br />
世界を舞台に活躍している演奏家が、普通にカラアゲとか食べたりしてる姿が見たい人には、面白いスポットです。<br />
そんなアンカーで、やはり高校生の頃から入り浸っていた権さんと干野さんのコンサートでした。<br />
お二人は高校の時からの親友同士だそうです。<br />
権さんはヴァイオリニストとしてだけではなく、作曲家としても知られています。<br />
そしてなんと!驚くなかれ、ヴァイオリン製作者でもあるんです。昨夜、演奏されていた楽器も自作のヴァイオリン。スゲェ~!<br />
ピアニストの干野さんとは以前からお付き合いさせて頂いていますが、今の日本人ピアニストではトップクラスの実力で、注目株です。<br />
<br />
ここのピアノはヤマハの古~いアップライトで、しかも背の低いスピネットタイプ。<br />
初めて調律した時は全然鳴らない楽器でした。<br />
その後、鍵盤をばらして動きを整えたり、タッチの調整、弦を叩くハンマーのフェルトを削って形を整えたり、色々やりました。今では大きさからは考えられない程、良く鳴っています。音色も目をつぶって聞いたらヤマハとは思えません。<br />
干野さんからも「こんなに弾きやすいアップライトは初めて」とのお言葉を頂きました。<br />
<br />
演奏は、やはり親友同士で、息もピッタリ。<br />
しかも権さんは前日、御本人の結婚式!<br />
自然にテンションも上がるってもんです。<br />
干野さんの生徒がつぶやきました・・「上手過ぎてムカつく!」<br />
<br />
ちなみに、この日はTV東京の「アド街っく天国」の撮影が入っていました。<br />
放送日はいつなんでしょうか?<br />
分かりませんが、近々でしょう。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-63395573364122298542011-03-24T10:58:00.000+09:002011-03-24T10:58:30.889+09:00原発がどんなものか知ってほしい今回は至極真面目な話です。<br />
地震、大変な事になっていますね。<br />
私も福島や茨城、千葉、銚子などに親戚や知り合いがいるので心配しています。<br />
<br />
地震被害は天災ですが、原発の問題って人災なんじゃないでしょうか?<br />
福島第一原発。そもそもの寿命は10年だったらしいです。<br />
停止させる方が金が掛るからって、騙し騙し30年も稼働させて来た。<br />
不安を煽るつもりは全然ありませんが、みなさん一人一人に考えて頂くきっかけになれば良いかなと思います。かなりの長文ですが是非とも最後まで読んで下さいね。<br />
<br />
<span class="Apple-style-span" style="color: #333333; font-size: 14px; line-height: 20px;"><a href="http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page8" style="color: #996600;" target="_blank">http://<wbr></wbr>www.iam<wbr></wbr>-t.jp/H<wbr></wbr>IRAI/pa<wbr></wbr>geall.h<wbr></wbr>tml#pag<wbr></wbr>e8</a></span>mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-60473313125286316942011-02-16T21:42:00.000+09:002011-02-16T21:42:10.644+09:00ショパンコンクールのプレッシャー去年のショパンコンクール。<br />
結果や審査方法については色々と思うところもありますが、その件に関しては触れずに今回はピアノに関してです。<br />
<br />
公式ピアノとして、今までの3つのメーカーに一社プラスして4つのメーカーが選ばれました。<br />
スタインウェイ、ヤマハ、カワイそれに新たにファツィオリと言うまだ新しいイタリアのピアノメーカーです。<br />
このファツィオリと言うピアノ、通常のフルコンサートよりかなりデカイ特殊な器種を持っています。<br />
普通のコンサートグランドは奥行き275㎝が基本です。ベヒシュタインは280㎝ですが、5㎝の違いですから大差はありません。<br />
それより大きいのはウィーンのベーゼンドルファーのインペリアルと言う器種で290㎝あります。ベーゼンにも普通のフルコン、275㎝もあります。ベーゼンと言えば鍵盤の数が多いので知られています。<br />
セミコンの225、フルコンの275、この2器種は92鍵あります。普通は88鍵ですよね。最低音がA(ラ)になりますがベーゼンの92鍵はF(ファ)まであります。<br />
ちなみに高音はC(ド)までで一緒です。<br />
インペリアルはこれが97鍵、C(ド)まであるんですね。まあ、普通は使わないんですが・・<br />
では、何でそんなに下の音まであるんでしょう?<br />
<br />
むかしむかしあるところにブゾーニと言う作曲家がおったそうじゃ。このおっさん、たいそうなピアノ弾きじゃった。むかしむかしのもっとむかし、バッハと言うえら~い作曲家がおってのぉ、このバッハさんのころにはピアノという楽器はまだなかったんじゃ。パイプオルガンと言うそれはそれはバカでかい楽器があってのぉ、その楽器で演奏するための曲もたくさん書いたんじゃ。<br />
それでな、ブゾーニさん、バッハさんの曲を編曲してピアノで弾こうと考えたんじゃな。ようするに自分で弾きたかったんじゃなかろうかの~。しかしここで問題発生じゃ!パイプオルガンっちゅう楽器はピアノよりもっと低い音がだせるんじゃな。バッハさんもこの低い音をしっかり使っとる。ピアノで弾こうとしても鍵盤が足りんのじゃ!普通だったらあきらめるところじゃが、ブゾーニさんはもっと低い音の出せるピアノを作ってもらおうと考えたんじゃな。なんちゅうワガママなヤツじゃ。ところが捨てる神あれば拾う神ありじゃな、ベーゼンドルファーと言うピアノ屋さんが「よっしゃ、いっちょう作ってあげまひょか」と言ってくれたんじゃ。ってなことで今でも鍵盤の多いピアノを作りつづけてるわけじゃな。めでたしめでたし。<br />
<br />
特殊なピアノと言えばベーゼンのインペの事だったのはファツィオリが出て来るまでの話です。<br />
ファツィオリは308㎝!めちゃデカイ!ペダルも4本あるし屋根は3分割できるし訳分からん。<br />
ペダルの機構とかについては、説明すると長~~~くなるのでまたの機会に・・<br />
流石にコンクールでは不公平だからか、普通のフルコンを使っていましたけどね。<br />
<br />
<br />
コンクールと言うのは、実はメーカーにとってもコンクールなんです。<br />
特に優勝者がどこのメーカーを弾いたかって事ですね。<br />
今回の優勝者のユリアンナさんはヤマハを弾いていましたから、ヤマハにとっては大変な宣伝効果があります。<br />
以前チャイコフスキーコンクールで上原彩子さんが優勝した時もヤマハを弾いたんですが、彼女の場合ヤマハ音楽教室出身ですから尚更です。その後1年以上も広告に優勝した時の写真を使っていましたもんね。<br />
今回は日本人ではありませんが、チャイコより知名度の高いショパンですからヤマハ関係者のみなさんは、さぞやお喜びでしょう。<br />
<br />
いつも言っている事ですが、どんなにピアノが良くても調律が悪ければ絶対に良い音はしません。<br />
今回のショパコンでも各メーカーの調律師は、相当な責任を負っているんですね。<br />
ヤマハ、カワイは当然としてもファツィオリの調律師も日本人だったんですよ。<br />
スタインウェイの調律師。若手で期待されている将来有望株の人だったんですが、1次予選の途中で倒れてしまったそうです。<br />
ショパコンって午前中から夜遅くまで、連日続きますよね。つまり調律するのは終わってから翌日の開場までの間って事なんです。しかも4台です。各メーカー持ち時間は決まっていますから、その割り当てられた時間に調律しなくてはいけないんです。夜中だったり明け方だったり・・・<br />
しかもメーカーを背負っての仕事。最高の状態のピアノを選んで会場に運び入れても、そこからは担当調律師にすべて任せるしかありません。ピアノのコンディションは全て調律師の責任です。自分のメーカーを選んでくれたピアニストの信頼もありますから、そのプレッシャーたるや想像を絶するくらいでしょうね。<br />
そんな中でスタインウェイの調律師、体調も悪かったのかもしれませんが、倒れてしまいました。<br />
最高の舞台での仕事を降りなければならないのはどんなに悔しかったか、気持ちは痛い程分かります。<br />
<br />
緊急事態に急遽呼ばれたのが、ハンブルクスタインウェイのトップコンサートチューナーのジョルジュ・アンマン氏。ツィメルマンや内田光子などを担当する最高の調律師の一人です。<br />
昔、コンクールでのあまりの緊張で演奏中に気を失ったピアニストもいましたが、特殊な状況で良い仕事をするのはホントに大変な事ですからね。<br />
自分も初めてホールで演奏会の仕事をした時は、手が震えるほど緊張した記憶があります。<br />
今でも緊張はしますが、良い意味での緊張感は必要です。<br />
演奏する方も、あまりリラックスしてると良い演奏は出来ない事が多いようですしね。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-31956789689592498112011-02-12T10:16:00.000+09:002011-02-12T10:16:05.678+09:00山下洋輔さんじゃなぁ・・・大信州がぁ~~~!2月26,27日は待ちに待った大信州詣でのハズでした。<br />
大信州と言うのは、オイラの大好きな日本酒の銘柄です。めちゃめちゃ旨い酒です!全国の酒蔵が必ず意識していると言うくらい、ある意味別格な蔵なんです。<br />
今は仕込みの真っ最中。そんな大事な時期に、毎年ご招待頂いています。いつもの府中の店「たか田」のメンバーでバスを仕立てて聖地巡礼です。社長、専務自らお相手頂ける最高のツアー。<br />
<br />
今年も早々に申し込み。ホントに楽しみにしていました。<br />
でも・・・・・泣く泣くキャンセル・・・<br />
2月26日はジャズピアニスト、山下洋輔さんの誕生日なんです。サックスの早坂紗知さんも同じく26日が誕生日。元々は早坂さんの誕生日ライブに山下さんが参加したって事らしい。<br />
それをす~~~っかり忘れていました・・<br />
午前中に調律を済ませて、夜には長野に駆けつけるってな訳にもいきません。山下さんの時は必ず立会ですから。それにあの山下洋輔さんの演奏で「じゃ、後は宜しく」なんて帰ってしまえるほどの度胸はオイラにはありません。<br />
<br />
今年の大信州は特に出来が良いんです。<br />
それに蔵元で飲むと気分的にも良いので、やはり一味違いますから。<br />
うえ~~~ん、行きてぇ~~~~!!!mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-53172235335919785982011-02-03T22:33:00.000+09:002011-02-03T22:33:34.998+09:00スタインウェイなのにヤマハの音?今朝も4時前に起きて、朝一でいつものスタジジオへ。<br />
何日か前に外部の調律師が入ったようです。音を出した瞬間に分かりました。<br />
スタインウェイの音色じゃありませんでしたから・・正確に言えば自分が作ったスタインウェイの音色じゃないって事なんですが。<br />
<br />
このスタジオは、専属調律師として長年メンテナンスさせて頂いてます。その甲斐あってか都内でも音の良いスタインウェイがあるスタジオとして通っています。<br />
それが全然スタインウェイらしくない音になっていました。ハッキリ言って悪い意味でヤマハっぽい音です。あれなら状態の良いヤマハの方が響きは良いくらいです。ピアニストからクレームは出ないんでしょうか?<br />
まあ、ピアニストがわざわざ連れて来た調律師ですから、モンクは無いんでしょうけど・・<br />
<br />
和音や精度の問題とか色々あるんですが、話が長くなってしまうのでそこんところはスルーします。<br />
なぜスタインウェイらしくないのかと言うと、倍音を消してしまってるからなんですね。<br />
音域によって違いはありますが、ピアノには一つの音に対して3本の弦が張ってあります。この3本の音程を同じに合わせないと一つの音にならない訳ですが、同じと言っても機械で測れない位の微妙なズレ(ズレと言うとちょっと語弊がありますが、解りやすくズレとします)を作る事によって音色を作る事が出来ます。音程にも幅があって、合ってる音程の幅の中で、どのポイントに合わせるかと言う事です。ただ合わせるだけで精一杯の調律師が多いのですが、ある程度のレベルの調律師になれば、合わせるポイントを意識的に変える事が出来ます。<br />
ピアノは1台1台すべてコンディションが違いますから、それによって合わせるポイントも変える必要があります。基本的に自分の好みの響きが出るポイントで合わせるのですが、ピアニストの好みで変える事もあります。<br />
<br />
特に高音部が分かりやすいのですが、弾いた瞬間「プン」って音が止まってしまう感じのピアノを弾いた経験のある方、多いと思います。全然伸びのない音ですね。<br />
あれってピアノのせいじゃないんですよ。調律師が作った音なんです。<br />
3本の弦を逆位相で合わせているんですよね。ちょっと専門的な話になりますのでここも軽くスルーしときます。<br />
要はこの合わせ方をすると、伸びや響きが消えてしまうんです。<br />
叩いた瞬間だけパンと音が出ますから、勘違いしてる人が多いんですよね。<br />
今日は、正にこの状態だった訳です。<br />
<br />
この音、伸びがないだけじゃありません。<br />
一番大事な表現力が無くなってしまうんです。倍音が出ないので音色の変化が乏しくなってしまうんですね。つまりタッチを変えても音色が変化しないって事です。<br />
音が良いとか悪いとかの次元ではありませんよね。<br />
それにどうしても響きが内側に向いてしまいますし、抜けも悪くなります。<br />
普段からこの音で弾いてる人は感じないと思いますが、響きのある調律を知っているピアニストには不満が出るようです。弾いててつまらない、欲求不満になるようなんですね。<br />
<br />
スタインウェイとかベーゼンドルファーとか、向こうの楽器にはハッキリとした個性があります。<br />
その個性を良く理解して、それに合った音色を作る事が大切です。<br />
せっかくのスタインウェイなのに違うメーカーのような音になってしまう。それはイヤですよね~。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-72434340212894191302011-02-01T20:58:00.000+09:002011-02-01T20:58:21.236+09:00ベームの田園誰にもお気に入りの曲、演奏者、演奏があると思います。<br />
特にこの曲に関しては○○の演奏が最高!な~んて入れ込みの激しい人も多いんじゃないかな?<br />
それは全然悪い事ではないし、ある意味幸せ(不幸せ?)な事ですよね。<br />
自分にとって最高の演奏を見つけられた幸せ。でも人によっては他の演奏を受け付けなくなってしまう人もいるようです。う~ん、それはちょっと不幸せな気もしますけどね。<br />
<br />
個人的にはカラヤンは好きではありませんでした。どうもあざとさが耳に付くんですよね・・(カラヤンファンの方、ゴメン)。勿論素晴らしい演奏も沢山あります。若い頃(ベルリンフィルを振る以前)なんか好きですけどね。<br />
でも今はカラヤンの演奏、嫌いではありません。正確に言うとカラヤンの振ったオケが好きなんです。カラヤンってある時期から殆んどベルリンフィルとウィーンフィルしか振らなくなりました。世界最高のオケしか振らないって事です。最高のオケって事に関しては異論もありますが、とりあえずその件に関しては目をつむりましょう。<br />
カラヤンって指揮のテクニック、オケを統率する能力は抜群なんですね。そのカラヤンが世界中から上手い奏者を集めたベルリンフィル(管楽器なんか殆んどソリストの集まりみたいなもんですから)を振るんですから、そりゃぁ舌を巻く程上手い訳です。それを聴くんですよ!<br />
カラヤンじゃなくてベルリンフィルの極上の演奏を聴く。オケ好きにはある意味至福の一時ですなこりゃ。そんな聴き方が出来るようになってから、カラヤンも満更でもないなと思うようになって来ました。<br />
以前より許容範囲がかなり広がった気がします。<br />
<br />
好きな曲にベートーヴェンのシンフォニーがあります。<br />
9曲全部好きなんですが、特に好きな1曲に6番があります。田園のタイトルでよく知られていますね。今数えたら33枚ありました。ちなみに9曲の全集は13種類。ひぇ!<br />
その中で最もお気に入りの1枚がカール・ベーム指揮ウィーンフィルハーモニーの演奏です。<br />
1971年、ムジークフェラインザールでの録音。ベーム77歳です。<br />
この演奏、特に第5楽章が抜群です。入りのホルンからしてチキン肌。ヴァイオリンがソットヴォイチェ(ささやくように)で歌い出すと、もう息も止まる程に美しい!<br />
あれはウィーンフィルの弦じゃなきゃ出来ない表現だと思います。<br />
フルトヴェングラー、イッセルシュテット、バーンスタイン、ワルター・・・他にもウィーンフィルを振った田園はありますが、そのどれとも違います。あのソットヴォイチェはベームだけなんです。その後の繰り返しでピチカートが入る部分なんか、何回聴いても極楽ですもんね。<br />
<br />
本当のお気に入りって見つかると、すごく楽しみが増えると思います。その曲の自分なりの基準も出来ますしね。但し、その演奏に囚われ過ぎない、他の演奏を認められなくなってしまうと逆に楽しみも減ってしまう気もします。<br />
柔軟に、信念を持ってこれは良いって言えるのが一番なんでしょうね。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-70284043783660598452011-01-23T22:16:00.000+09:002011-01-23T22:16:18.773+09:00金八先生最終回「3年B組金八先生」 <br />
殆んどの人が知っているドラマですね。30年以上続いたそうです。<br />
3月の特番でいよいよ最終回。金八先生が定年退職(武田鉄矢さんも実際に61歳だそう)。<br />
歴代の教え子達も出てくるらしいです。<br />
残念に思う人もいるでしょうし、色々な感想がある事でしょう。<br />
めったにTVを視ない私も、今回は視ようかと思っています。実は関係無くもないんです。<br />
前回かその前のシリーズかのBGMで流れたピアノの調律を担当しました。それもほとんど視なかったんですが・・・<br />
釣りバカ日誌の最終作の時も調律を担当したんですけど、もしかして最終回キラー?<br />
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ま、そんなかんなでとりあえず視てみようかと。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-66594630067773414522011-01-19T20:35:00.000+09:002011-01-19T20:35:11.817+09:00木村徹先生のリサイタル昨日、上野の文化会館で何時もお世話になっているピアニスト、木村徹さんのリサイタルがありました。モーツァルト/幻想曲に始まりブラームス/118の小品、休憩を挟んでシューマン/謝肉祭と言うプログラム。アンコールにシューマン/アラベスクでした。<br />
<br />
実は徹先生、昨年11月の二の腕を骨折されていて、まぁ骨はくっついているそうですが筋肉が落ちてしまったので、最後まで弾き切れるかと言う状態だったそうです。個人的には伺っていましたが「もしかしたらキャンセルするかもね」なんて仰っていたので、当日まで大丈夫かいなと思っていました。<br />
いつものようにヒョコヒョコとステージに現れて(笑)いつものように弾き出しました。<br />
しょっぱなから徹ワールド全開です。「う~ん、徹さんだぁ」、もちろん良い意味でですが。<br />
ピアニッシモのコントロールから絶対に叩かないフォルテまで素晴らしいタッチです。すごく音楽的なんですよね。表現は個性的なんですが流れを邪魔しないし、テクニックもしっかりしているので安心して聴いていられます。ブラームスの美しさは格別でした。<br />
後半のカーナバルも構成がしっかりしていて、しかも柔軟性もあってすごく立派なシューマンに仕上がっていたと思います。<br />
<br />
タッチが良いって言うのは、それだけですごい武器になりますから。イコール音色が良いと言う事ですからね。<br />
アンコールまで弾かれた位ですから、心配していた怪我も大丈夫だったのでしょう。<br />
終演後、すっごい行列だったのでお話もせずに失礼させて頂きましたが(会釈だけで)、とても気持ち良く混み混みの中央線で帰って来ました。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-84346365273153444382011-01-16T22:47:00.000+09:002011-01-16T22:47:31.914+09:00ツィメルマン、もう一つのバラード大好きなピアニスト、クリスチャン・ツィメルマン。<br />
レコーディングしたアルバムはどれもクオリティが高いのですが、その中でも個人的に特にお薦めの1枚にショパン/バラード集があります。<br />
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以前にこのブログでレコードを手に入れた事を書きましたが、中々聴く機会が無くて、今日ようやくちゃんと聴く事が出来ました。<br />
プログラムはオールショパンで、バラード全4曲にバルカローレ、ファンタジーと言うそれはそれはご機嫌なアルバムです。昨年の来日公演でのバルカローレのこの世の物とは思えない美しさは、未だに耳に焼きついています。<br />
CDは以前から何度も聴いていましたので、レコーディング時の実際の演奏のおおよその想像は付いていたつもりでした。CDではピアノの音色もニュアンスも実演の半分以下しか伝わりません。殆んど別な演奏になってしまう事もしばしばです。録音にうるさいツィメルマンにしても然りです。アナログなら100%OKかと言う訳ではありませんが、CDよりは遥かに伝わります。<br />
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で、CDと同じ録音のレコードです。1987年7月の録音。ツィメルマン31歳です。<br />
しかしはっきり言ってCDとは別な演奏です。スケール感がまるで違う!レコードの演奏を聴いてしまうと、CDの演奏がすごく縮こまって聴こえます。<br />
それに何と言うニュアンスの細かさ。極限のピアニッシモ。ダイナミックレンジ。<br />
ツィメルマンの息遣いが手に取るように伝わって来ます。姿勢や指先が見えるようです。<br />
極々僅かなタッチのニュアンスの違いがハッキリと分かります。<br />
ピアノの音色もCDと全然違う。CDではffの時に盛大に割れていた高音も、全然そんな事は無く綺麗に鳴っていました。調律もユニゾンや音色の作り方がハッキリと録音されています。倍音の構成まで違って聴こえる程です。<br />
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こうなるとCDとレコードでは違う演奏として聴かなくてはならないのかもしれません。<br />
今まで何回もCDとレコードの音の違いは聴いてきたつもりですが、これ程差があった経験はそうはありません。個人的な考えですが、勿論レコーディング技術の問題も大きいでしょうが、本当にクオリティの高い演奏はCDに入り切れない要素が多いのではないかと思うんです。例えば全盛期のムラヴィンスキー(旧ソ連の歴史に残る大指揮者)の演奏もレコードでさえ絶対に入り切らない演奏と言われていましたもんね。それ程実演と録音に差があったと言う事です。<br />
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本物の演奏は、何回聴いても発見があります。10回でも20回でも聴く度に新しい発見があるんです。飽きると言う事がありません。<br />
このツィメルマンのアルバムも間違いなく本物です。<br />
この先、100回目に聴いた時でも100回目の新たな発見、気づきがある事でしょう。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-7050918719554491112011-01-04T21:57:00.000+09:002011-01-04T21:57:36.452+09:00ちはやふる今日はちょっとヒマなもんで続けて更新です。<br />
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いつもお世話になっている「ふじい整骨院」。身体が固まった時にはモミモミしてもらいに行ってます。地元府中駅の近くにあります。駅近だしキレイだし腕も確かなのは良いんですが、いつも混んでいるのが難点です・・・っていつもガラガラだったら逆にちょいと不安かも・・・<br />
このふじい整骨院に置いてある数々のハイグレード図書の中にあるのが「ちはやふる」と言う少女マンガです(とりあえず分類としては少女マンガらしい)<br />
綾瀬千早と言うめちゃキレイだけど超天然な女の子が主人公です。カルタのお話。百人一首の競技カルタです。<br />
個人的には、以前アニメにもなった「ひかるの碁」と言う囲碁のマンガとだぶるんですけどね。ちなみにひかるの碁のアニメで流れるBGMのピアノは私の調律です。ただ、レコーディングでかなり音色をいじってあるので自分で聴いても分かりづらいですけど。<br />
で、ちはやふるです。<br />
これ結構ハマります。自分以外にも読んでハマっている患者さんが多いようです。もちろん話が面白いのは一番の理由ですが、作者も地元の方みたいで、京王線の府中の隣駅の分倍河原駅がちょくちょく出て来ます。京王線と南武線がぶつかる駅ですが、はっきり言ってマイナーな駅です。改札も小さいです。そんなマイナーな分倍河原駅、何度も登場しちゃいます。改札のシーン、かなり細かい所まで書き込まれていて、知っている人はニヤっとしながらフンフンとうなずいてしまう程です。それで更に親近感が湧いて来ます。<br />
しかも作者さんは、ふじい整骨院を紹介してくれた行きつけの店「和食たか田」にも来店した事があるとか(この店は府中で一番の店です。市長も常連です)。う~ん、どこで繋がっているか分からんもんですね。<br />
何だか宣伝みたいになってしまいました。<br />
ま、ヒマだったんで思った事をつらつらと書いただけですから、深読みはしないで下さいね。mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-29749145353002463212011-01-04T17:15:00.000+09:002011-01-04T17:15:31.304+09:00ヨーロッパの響き遅ればせながら、あけましておめでとうございます!<br />
なかなかブログの更新が出来ませんが、忙しいのかなぁと思って優しくお目こぼし頂きたいな~と都合良く考えております。<br />
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いきなりですが、ここ2~3年続けているヨーロッパの響き作り。<br />
根本的に空気が違うので、同じ響きを作るのは不可能かもしれませんが・・・<br />
日本のピアノも向こうへ運んでしばらくすると、日本にあった時とは全然違う響きになりますし、逆にsteinwayでも日本に持って来てしばらく経つと変わってしまします。<br />
それでもヨーロッパにあるピアノの響きが出したいと思って、自分なりに試行錯誤して来ました。<br />
そもそも何でそんな事を考えたかと言えば、ツィメルマンなどが連れて来るヨーロッパの一流の調律師の作る響きを聴いて感じたのが始まりです。彼らの作る響きは明らかに違います。聴いてる音が違うようなんですね。それでもヨーロッパのピアノとは違うんですが、イメージ的には向こうの響きがします。<br />
彼らは普段は日本で仕事をしている訳ではないので、恐らくヨーロッパに居る時と同じような感覚で響きを作っていると思うんです。<br />
でしたら日本のピアノを知っていて更に工夫出来れば、よりヨーロッパ的な響きを作る事が出来るかもしれない! 同じは無理としても少しでも近い響きが出せるかもしれない。<br />
それから試行錯誤が始まりました。<br />
技術的な事は書きませんが(個人的にゆっくりと。ただし飲みながら)去年の秋頃から、ようやくちょっとだけ成果が見えて来たような気がします。<br />
今年は更に倍音を増やして完成度を高めたいと思っています。<br />
これで良しが無い世界ですので、この仕事を続けている限り勉強は終わりませんけど・・<br />
引退するまでに一度でも(出来れば何度でも)自分で完璧と思える一台を仕上げてみたいものです!!mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-5471268825636727027.post-73720880655984079562010-11-30T17:26:00.000+09:002010-11-30T17:26:01.762+09:00侮れないぜ! ~若草山~1週間の関西ツアーから帰って来ました。<br />
今回は短い1週間。22日~28日です。<br />
本当は21日土曜の晩に、サンライズエクスプレス(JRの寝台車ね。現在唯一の電車寝台で全個室。旅の情緒出まくり!)で22日の早朝岡山着って、粋な予定を組んでいたんですが・・・<br />
22日にどうしても外せない仕事が!<br />
バンドネオンの小松亮太さんのTV撮り。え~~~~!!っと言いつつ、仕方なくサンライズは諦めました。 幸い立会いの依頼はありませんでしたので、9時入りで調律を済ませて、そのまま羽田直行です。早めに着けたのでお土産の「芋きん」を買って、第二ターミナルの東急ホテルでランチ。ANA655便B767-300に乗って岡山入りです。<br />
岡山には妹夫婦が居ます。空港まで旦那の自家用高級リムジンでお出迎え頂きました。ちなみに同じ機材にジュディーオングさんが乗っていました。オイラはすぐ近くの席に座っていて、隣を通って降機したにも関わらず全く気付かなかったのですが、ミーハー有名人フリークのおバカ妹は目ざとく見つけて、サインを貰っていたのでした。おめぇ、ファンでもなんでもねぇだろが!!<br />
その晩は岡山市内の美味しいてんぷら屋さんで地酒なんぞを美味しく頂き、気分良くツアーのスタートを切る事が出来ました。<br />
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相生、三宮、西宮、高槻、枚岡、河内長野、奈良と廻って、いつものように仕事をして来ました。<br />
河内長野のめちゃ美味い焼き鳥屋さん。奈良の最高に居心地の良い小料理屋さん。<br />
最高の鰻屋さんには寄れなかったのが残念ですが、最終日には奈良で1番の焼き肉も食べて来ました!<br />
<br />
土曜日は完全にオフ。いつものように奈良をプラプラです。奈良町で買い物、猿沢池から興福寺へ。奈良公園で鹿をからかって、春日の森の脇をのんびり歩きながら若草山へ。<br />
とりあえず登る前に腹ごしらえです。観光客向けの店が並んでいます。ってかそれしかない・・・<br />
仕方なく1軒の土産物屋兼食堂に入りました。メニューはどこにでもあるような物ばかりです。迷いもせず、カツ丼を注文しました。こちらのカツ丼は東京と違って砂糖を使いません。なので甘さがドギツくないんです。ベタベタした甘さではありません。出汁の甘さなんですね。あっさりしています。<br />
でもその店はツユがたっぷり掛かっていて、正に「ツユだく」状態!<br />
ま、大衆食堂で文句を言っても始まりませんから・・<br />
<br />
腹を満たしたらいよいよ若草山登山です!<br />
若草山・・・・ちょっとした丘みたいなイメージでしたが・・・・・<br />
オイオイ、話が違うだろ!的なキツさです!階段の無い反対側から登ったのがいけなかったんでしょうか?とにかく斜面がキツイ!! 角度が!!<br />
足首が曲がらなくて、ガニ股でないと登れません。<br />
距離は大した事はありませんが、とにかく角度が!!!!!<br />
ゼ~ゼ~言いながら登りました。普段の運動不足が恨めしい。<br />
眼下に広がる奈良の街並み。真下の東大寺。景色は素晴らしい。<br />
ちょっと登っただけで風が全然違う。でも気持ち良いけど寒いです。<br />
ちなみに頂上は携帯の電波状態は悪いですよ。<br />
それと一面芝生でどこでも休めそうですが、腰は降ろせません。<br />
一面芝ですが一面鹿の糞です!迂闊に座ればそこは糞の上!転んだら糞の絨毯にバタリです。<br />
休める場所は非常に限られていますので、レジャーシート無しでは座れないかもしれません。<br />
増してや弁当を広げてなんてとんでもない!ウィンナーなんか落としても絶対に食べられません!!鹿!! こんなところまで登ってくるんじゃねぇよ!!!!!!<br />
<br />
下りは途中からずっと階段でした。<br />
もう足はガクガクです。<br />
そのまま八幡宮を抜けて東大寺へ。二月堂、三月堂、本殿へ。<br />
夕暮れの大仏殿はとても美しい! 金色です。しばし見とれていました。<br />
<br />
9時過ぎに宿を出て暗くなる頃に帰ったのですから、食事時間を差し引いて7~8時間歩いていた計算です。<br />
歩くのは問題ないけど、山登りはねぇ・・・・<br />
若草山! イメージで惑わされてはいけません。侮れねぇぜ! なめちゃイカン!<br />
若草山・・・・恐るべし・・・!!mitsuru konohttp://www.blogger.com/profile/13760164938644694476noreply@blogger.com